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不定期こーしん☆

オートフィクション_3

随分長いこと波打ち際になっている 月に導かれるままゆらゆら漂う

夜の海に飛び込んで夜の海の真っ暗に飲み込まれて誰にも気づかれないまま苦しくて堪らずあ、死ぬ!と思ったらそのまま何事もなかったかのようにお家にワープして暖かいお日様の匂いの布団に身を包んで眠りたい、えっ眠りたくありませんか?

それともじゃあ何がしたいって言うんですか

自粛終わったら外食しよーとかあれどこいったんですか

あ;あ 私いま別に特定の誰かに向けて話してない;

物語に話しかけるのが好きで人間と喋るのは嫌い

だから私はいつまでも波打ち際になっている

それよりチョコみたいな味が食べたくて冷蔵庫のチョコを見たら白くなっていた

ファットブルームとか活字中毒しか知らなくて活字中毒は全員知ってる言葉だろ

ある種の脅迫観念に名前がついてると安心する、たとえ自分がそれに属さなくても

小学校の避難訓練でクラスごとに一列になって固まって、その時の廊下の空気の冷たさとか、おかしもの「し」のおかげであーこんなに大勢でいるのに喋らなくていいんだなとなんだか安心したその感覚に似てるな

あのときあの時間に喋っていたそいつを見てああ、どこか自分とは違う人間だって思って い た かもしれないし、捏造かも

波打ち際の白色と冷蔵庫のチョコの白色を知っている人だけ私と話せ

それ以外、誰も近寄らないで

離れろ

離れて

私は波打ち際になるから、いつまでもそこで見ていて