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不定期こーしん☆

日記、絵、オートフィクション

日記を書くのが好きだった 日記を読むのが好きだから 日記の言葉は嘘がない(もしそれが事実とは異なる文章でも、事実と異なる文章を書いた自分が記録されるため)良くも悪くも日記はどう書こうとしても書いたときの自分が記録されるため、日記は読んだ覚えのある小説のようなものと言えるし、一度日記に描いた言葉は一度読んだ言葉となる

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日記を書いているうちに、いつのまにか空想だったりこうだったら良いなというストーリーを自分ではない不特定の誰かになった気分で書くのが楽しくなった この行為にオートフィクションと名前がついているのはあとから知ったことだ。だから自分の日記には事実と嘘がまぜこぜに書かれている 事実でないこと、今ここにないものが好きだ 憧れることが好き 憧れるのは楽しい 憧れるのが楽しいのは事実があるから 事実がなければ嘘はない 法がなければ破るたのしみもない
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絵を描くことは限りなくオートフィクションに似ている 絵に描かれるのは不特定の名もない女の子 確かにあとから名前をつけることもあるけれどあくまでそれは結果であって、最初から名前を考えて女の子を描くのは稀なケースか、ほとんど無に近い 思えば小学生のとき、自由帳に描いた女の子を見たクラスメイトが邪気なく「この子だれ?」と私に聞いたとき、私は何と答えたのだったか。もちろん自分のような感覚で絵を描いていない人もいるだろう が、しかし私にはやはり絵の女の子はこの世と少し離れた幻想郷にいてほしいと思ってしまうところがあり、憧れ、願い、祈りの先に女の子がいるかも という動機で女の子を描くのが好きなのだった